コラムリレー11「便利とは何か」

いきなりサイトの趣旨と全く関係のないコラムを読まされる
皆さまには本当に申し訳なく思うのですが・・・
「観光以外で」という縛りを設けられてしまったため
日頃思っている事を書いてみようと思います。 
ひと昔前は、興味を持った事に対して情報を得ようとすると少しパワーが必要でした。
時間とお金を掛けて理解を深め、知識としていたはずです。
情報の発信側にまわろうとすると考えも及ばないようなお金がかかります。 
パソコンが一家に一台の時代になりインターネットも常時接続が当たり前
今では携帯電話の「電話機能」のほうがオマケなくらいインターネットが普及しています。

好きな時に欲しい情報を簡単に得る事ができるというのは
24時間営業の無料の本屋さんがポケットの中に入っているようなものですね。
興味を持ったことに対して情報を得ようとすると
まずはインターネットで検索しませんか?
ぐぐる前に本屋さんに走る人はなかなか居ないのではないかと思います。 
インターネットでは利用者の誰もが発信側であり受信側でもあるが故に
飽和状態の情報をなんでも手に入る感覚になってしまいます。
同じ事柄について色々な視点、価値観で発信された情報に溢れていて
簡単に本質に迫る事ができるのは本当に便利です。

物を買う事だともっとわかりやすく
どこかでポチれば翌日には物が届きます。 
便利な世の中になったものだと心底思います。 
 だからこそ思うのは
想像力と思考力が必要なくなってきている事。

 昔、私はプログラム屋さんをしていました。
当時は、現場も管理も楽になる、いわゆる便利なシステムを作っていると思っていましたし
実際お客様からのそういう要望から仕事になり、制作に取り掛かっていました。
どうしたらどのくらい省力化できるかを価値判断基準に作っていく事になります。
すると、究極的には人が頭を使ってこなしていた作業を
何も考えなくてもボタンを押せばコンピュータや機械がやってくれる物ができあがるわけです。

その時はそれがお金になるので良かったのですが
今振り返って考えてみるとコンピュータや機械に置き換わった作業より上流の仕事を
人がやるようになったかどうかは疑問の残る所です。 
なんとなくイメージできますでしょうか?

何が言いたいかというと
退化に繋がる進化をしている気がするという事。 

非日常はインターネット検索からは生まれません。
実際にその土地に行き、文化に触れ、歴史を想像し、体験する事が知識として蓄積される。
私はそう思います。 

豪雨災害後の広島の観光をどうにかしたいとの想いから始まった
スマイルシェアート広島の活動ですが
おかげさまを持ちまして、収集目標である10000枚を突破致しました。
皆さまのご支援に厚く御礼申し上げます。
誠に有難うございます。

これから頂いた写真をモザイクアートという形にして設置していきます。
簡単に発信側になれるインターネットで是非拡散頂ければと・・・(笑) 

広島は元気だという認知を広げて、一人でも多くの方に実際に広島に来て頂ければ
思い出HDDの消えないファイルになるのではと信じています。