会話とは形に残らないからとことん不毛なように思われる。
しかし、会話の中で考えが整理されるなんてことも多い。
考えたことを話しているのか、話したことが考えたことなのか、わからないことがある。口に出してみて自分はこんな考えを持っていたのかと気付かされることがある。
順序は逆のような気がするが、本質を突いてる気もする。大体、普段考えていることなんて、断片的でちゃんとまとまってなんかない。それを会話の中で相手に説明しながらしゃべるとひとつの考えとして姿を現す。
学生の時、こんなことを考えたことがある。
“心が言葉を生むのか、言葉が心を生むのか”
普通は心が言葉を作っている気がするが、私は逆だと思った。今も思っている。
言葉を知れば知るほど表現の幅は広がるということだ。表現が広がると思いを形にするパターンも広がる。つまり思考が広がる。よって言葉が思考=心を生む。というわけだ。
ただ、
“言葉は心を越えない
とても伝えたがるけど心に勝てない”
のである。